- 2016-09-25 爆発的進化論, 更科功, 新潮新書, 2016
- 2016-09-25 バカざんまい, 中川淳一郎, 新潮新書, 2016
- 2016-09-23 iOS10, Apple, 2016
- 2016-09-23 macOS Sierra, Apple, 2016
- 2016-09-18 シドニアの騎士 第九惑星戦役 全12話イッキ見
- 2016-09-18 シドニアの騎士 全12話イッキ見
- 2016-09-10 よりぬき長谷川町子展 @ 板橋区美術館
- 2016-09-04 Postfix が送信元を一律 Blacklist 判定して、メールをドロップしていたことを発見
- 2016-09-03 疲れたので一日寝る
- 2016-09-02 JJUGナイトセミナー Elasticsearch特集 @ Microsoft 品川本社
- 2016-09-01 毎日の英速読 (2周目完)
- 2016-08-28 泣き童子 三島屋変調百物語参之続、文藝春秋、宮部みゆき、2013
- 2016-08-20 Braun Oral-B PRO 3000, Braun
- 2016-08-20 F/C 70S-3, Braun
- 2016-08-15 戦争のプロパガンダ、草思社文庫、アンヌ・モレリ、2015
- 2016-08-14 2016-07-21 ダンジョン飯 3、KADOKAWA、九井 諒、2016
- 2016-08-13 しりあがり寿の現代美術 回転展 @ 練馬区美術館
- 2016-08-12 ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版、中公新書、服部正也、1972 (2009復刊)
- 2016-08-10 竜のかわいい七つの子、KADOKAWA、九井諒子、2012
- 2016-08-10 竜の学校は山の上、イースト・プレス、九井諒子、2011
- 2016-08-10 ひきだしにテラリウム、イースト・プレス、九井諒子、2013
- 2016-08-07 毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる、朝日新聞出版社、James M. Vardaman、2014
- 2016-08-01 あなたの人生の物語、ハヤカワ文庫、テッド・チャン、2003
- 2016-07-24 陰陽師 蒼猴ノ巻、文春文庫、夢枕獏、2016
- 2016-07-24 言ってはいけない残酷過ぎる真実、新潮新書、橘玲、2016
- 2016-07-23 Pokemon Go
- 2016-07-23 すてきなあなたに、暮しの手帖社、大橋鎮子、1975
- 2016-07-21 ダンジョン飯 1・2、KADOKAWA、九井 諒、2015
- 2016-07-16 「暮しの手帖」とわたし、暮しの手帖社、大橋鎮子、2016
- 2016-07-03 毎日の英文法 頭の中に「英語のパターン」をつくる、朝日新聞出版社、James M. Vardaman、2012 (2周目)
2016-09-25 爆発的進化論, 更科功, 新潮新書, 2016 †
- こっちは新書らしい新書
- 生物進化のターニングポイントとなった器官の発明と、それにまつわるエッセイ
- 膜の獲得 : 無生物から生物へ
- 口の獲得 : 動物=口のある生物。捕食のための顎→顎で振動を検知できるようになる→一部が聴覚器官として発達
- 骨の獲得 : カンブリア爆発の原因。骨や歯を獲得した生物による"軍拡競争"で進化が加速
- 眼の獲得 : これもカンブリア爆発の原因 or 結果。捕食者と非捕食者の出現が眼の進化を促した
- 肺の獲得 : 浮袋が肺になったのか? 肺が浮袋になったのか?
- 脚の獲得 : 生物はいつ脚を獲得したのか? 最新の研究では、水中である程度進化して、その結果陸上に行けるようになったらしい
- 羽の獲得 : 鳥=獣脚類。初期の(飛べない)羽は何に使われていたのか?
- 脳の獲得 : 脳は大きい方が進化上有利とは限らない。大きい脳を維持するには大量のエネルギーが必要。石器の発明 (=肉食のはじまり) まで、人類の脳の大きさはチンパンジーと同じくらい
- 性の獲得 : はじまりは、ウイルス・寄生生物対策 = とにかく遺伝子のバリエーションを増やす必要あり → 単性生殖。そのあと、大きくて栄養が詰まっているが動けない卵と、小さくて活発に動く精子に分化し、遺伝子交換のチャンスUP & 子どもの生存率UP → 有性生殖。
- 命の獲得 : 生命の根本的な性質 -自己複製- は、どのように始まったのか? スタンリー・ミラーによる原始地球環境でのアミノ酸合成実験(1951)。現在、すべての生物は DNA → RNA → タンパク質 → DNA の順で複製を作っている。地球で最初に出来たのは何? RNA? タンパク質? <現在の分子生物学では分かっていない>
2016-09-25 バカざんまい, 中川淳一郎, 新潮新書, 2016 †
- 例の調子で炎上上等の言いたい放題
- 普通、新書というと、その道の専門家が自分の研究内容を一般向けにわかりやすく紹介するというパターンが多いけど、これは違う
- 落語に出て来るご隠居さんの変な理屈...というか、酔っぱらいの妙に理屈の通った管巻き...一番たちが悪いな
- 2〜3時間楽しませてもらいました
2016-09-23 iOS10, Apple, 2016 †
- iPhone6s の OS アップデート
- (ほとんど) とりあえず普通に使えている。
- 長年使っていた RSS リーダーの Byline がいよいよ iOS10 で動かなくなる。360円で 現行版 Byline 5 にアップグレード。まぁ製作者もそれなりに手間や経費をかけているんで投げ銭のつもりで
2016-09-23 macOS Sierra, Apple, 2016 †
- 今回から MacOS X ではなく macOS になった
- とりあえず普通に使えている。というか、El Capitan からの違いがわからない
- Mac でも Siri が使えるようになった
[追記]
- Key-chain の設定が消されているので再設定の必要あり
- sourcetree から github にアクセスできなかった → Mac ssh-add 自動 をもう一回やる
2016-09-18 シドニアの騎士 第九惑星戦役 全12話イッキ見 †
2016-09-18 シドニアの騎士 全12話イッキ見 †
- 舞台は、太陽系がガウナの侵攻によって滅亡してから 1000 年後、数百隻作られた脱出船の一つ "シドニア"
- "シドニア"は、逃避行の中で度々ガウナに遭遇しており、そのたびに滅亡の危機を回避してきた
- まぁ、大筋は「少年が巨大ロボットに乗って大活躍」という少年アニメの王道。ただし、"大きな"少年 (おっさん) 向けのアニメ
- ロボットアニメ+学園ラノベ という気軽な見方もできるけど、自分の見方としては全体に漂う閉塞感が半端なかった。主人公たちには別の生き方はできない。シドニアから降りることは出来ないし、シドニアには優秀な兵士を任務につかせないという贅沢はできない。そして兵士は、シドニアに命を捧げることを単に唯一の選択肢だから選ばざるを得なかったにも関わらず、それを自らが選び取った崇高な義務のように感じている
- 設定や登場人物の記号化も秀逸。
- '90s 当時のリアルな"絵"も、'10s の我々には"記号"になってしまっている。ちょうど 3000 年前の人間にとって "馬" はリアルな象形だったのに、一旦定着するや具象へのポインタとは別の意味を持つようになったように
- それを逆手に取って"記号"としての Japanimation を使って物語を造り、見事に "地に足がついていない" 感を出している
- 放送当時話題になっていたけど、たしかに名作だわ
- 単純に、次々と事件が起きては解決するテンポのよい SF アニメとも観ることができる
- 物語を一旦メタ構造に落とし込んでから組み立てると、逆にリアルに見えるという逆説を楽しむこともできる。実際のわれわれの人生の物語も、ほとんど記号からできているが、その記号はモノの本質からかけ離れている。そこで、なんら本質とは関係のない単なる概念に縛られたり、逆に危機が迫っているのに記号的に認知できないばかりに見過ごしたり
2016-09-10 よりぬき長谷川町子展 @ 板橋区美術館 †
2016-09-04 Postfix が送信元を一律 Blacklist 判定して、メールをドロップしていたことを発見 †
- よくこんな感じで Postfix を設定して、Blacklist に登録された送信元からのメールをドロップする (教科書からの引き写し)
smtpd_client_restrictions =
permit_mynetworks,
reject_rbl_client all.rbl.jp,
reject_rbl_client spamcop.net,
reject_rbl_client dynablock.wirehub.net,
reject_rbl_client sbl.spamhaus.org,
reject_rbl_client list.dsbl.org,
check_client_access hash:/etc/postfix/reject_client,
reject_unknown_client,
permit
- all.rbl.jp, spamcop.net, ... などに送信元メールアドレスを問い合わせて、SPAMer が使っている SMTP サーバからの送信かどうかを検証してもらう
- しかし、DSBL の判定サービスは既に終了していたようだ "DSBL is GONE"
- その上、最近ドメインを買い取った業者が、一律 Black 判定を返す設定でサービスを再起動していたらしい
- なんかおかしいなと思って Postfix のログを見てみたら、ここ数週間のメールがドロップされ続けていた。ログでたどれるのがそこまでで、どこからドロップが始まっていたのかはわからない
- まぁ、最近は gmail か icloud を使っているので実害はなかった...はず...
- ほかの Blacklist 判定サービスが生きているか調べたら、もう spamcop しか動いてなかった。ということで、こんなふうに変えて再起動
smtpd_client_restrictions =
permit_mynetworks,
reject_rbl_client spamcop.net,
check_client_access hash:/etc/postfix/reject_client,
reject_unknown_client,
permit
2016-09-03 疲れたので一日寝る †
- セミナーから帰ってきておふろに入ったら視覚がバグって焦った。周辺視野がぼやけて、RGBに点滅する光の筋が目をつぶっても見える
- すぐに治ったので、大過ないとは思うけど、ダメならダメで後のことは知ったこっちゃねぇや
- 直前に食べた駅そばで向精神薬でも盛られたのかな
- あと昼から食べたものといえば、セミナー会場でオレンジジュースをもらったくらいだけど
- 脳の情報処理能力が限界だったのかな
- 来週の自分への申し送り事項
- 24:00にはベットに入る
- 25:00には寝る
2016-09-02 JJUGナイトセミナー Elasticsearch特集 @ Microsoft 品川本社 †
Elasticsearch のはじめかた †
Elastic cloud †
- AWS上に構築された Kibana + Elasticsearch + X-Pack。 30分おきにバックアップ
$66/月 | 1node 16GB --- |
$1062/月 | 2node 16GB 256GB |
$7069/月 | 4node 128GB 4TB |
- インスタンスサイズの見積もり方法
- ドキュメント検索
- データの可視化
- esperf でパフォーマンステストをして試行錯誤してみる
Beats †
- Beats = Data Shipper
- なんかのデータを集めて Elasticsearch にぶち込むエージェントプログラム
File beat | ログファイル |
Top beat | CPU, Memory, Disk |
Metric beat | Apache, Mysql, Nginx |
Packet beat | HTTP, SQL, Memcached |
Winlog beat | Windows イベント |
他に 3rd party 製 beat 多数 | Docker監視とか、JMX監視とか |
- Packet beat すげー : Web サーバ側に入れておいて JDBC を監視すると、どんな SQL が出力されているのかを Kibana で分析できる
- Go出できている → VM上で動くのではなく、ネイティブバイナリ <メモリ小さくていい = 数MBで動く>
- Logstash vs Beats
- Logstash <Ruby> 渡されたデータを加工してい Elasticsearch に格納
- Beats <Go> 置かれているデータをそのまま Elasticsearch にぶち込む
- お手軽パターン
filebeat は、データを Elasticsearch にぶち込むだけなので、何からの加工が必要なら logstash をかませる
- クラスタ構成
- Beat 5.0〜 使える構成 (現在α版)
kafka がバッファの役割をするので、logstash や Elasticsearch を停止してメンテ (スケールアップ) することが出来る
- アプリログの異常検知の方式(事例)
- アプリは、ログを JSON 形式でファイルに出力する
- Filebeat で Elasticsearch にぶち込む
- バッチ処理で Elasticsearch に格納されたログを監視する
- 参考情報
2016-09-01 毎日の英速読 (2周目完) †
- 英文を読むスピードが 140 WPM あたりで伸び悩んでいる
- TOEIC で、問題文を最後まで読むには 150〜160 WPM 必要。ネイティブスピーカーの話す速度は 180〜200 WPM
- ネイティブスピーカの朗読を聞きながら、半歩遅れて英文を声に出して読む、"シャドーイング"は、2周目でなんとかついていけるようになってきた
- 阿呆となりて、言われたとおり6周やってみるかな
2016-08-28 泣き童子 三島屋変調百物語参之続、文藝春秋、宮部みゆき、2013 †
- 三島屋変調百物語シリーズの三巻目
- 神田の大店"三島屋"では、怪異の百物語を集めているという。話し手は、名乗らなくてもいいし、話の本筋と関係ない地名や人名は仮でもいい。そして、聞き手は聞いた話を口外せず忘れる約束。
- 一巻目は、推理小説のように怪異の謎を探るというテイスト
- 二巻目は、怪異との対決
- 三巻目の主題は、カウンセリング。
- 長年一人で抱え込んでいた苦悩も、ただ話すだけで軽減する。
- 何かが解決するわけでも、贖罪ができるわけでもない。
- ただ、誰かに自分の身に起きたことを知ってもらうだけ。
- 同情がほしいわけでもなく、寄り添って慰めてもらいたいわけでもない。ただ、自分の身に起きた怪異、"主観的な物語" を自分以外の誰かに話すだけで救われる
- 戦争の被害者、特に原爆被害者や従軍慰安婦の昔語りも、すでに3世代を経た聞き手としてはいい加減勘弁して欲しいと思うけど、やはり拝聴すべきなんだろうなぁ。少なくともちゃんと聴いているという振りぐらいはすべきかな
- 賛成や同情は二の次、とにかく自分の身に起きたことを聴いて欲しい、知ってほしい、無かったことにしないでほしい、そういう思いは汲むべきなんだろう
- 広島を訪問して原爆慰霊碑に献花したオバマ米大統領はやっぱり偉いな
- 江戸時代が舞台の怪談話を読んでいるときにそんなことを思った
2016-08-20 Braun Oral-B PRO 3000, Braun †
AMAZON(B00U71T9ZE)
- 今まで Oral-B の廉価版 (電池式) を使っていたけど、いよいよ寿命になったので買い換える
- 使ってみたところ
- たしかに高級版だけあってモーターが強力
- 過圧警告(赤LED)が出まくり。いままで、歯ブラシを押し当てすぎていたことが分かった
- 満充電に 22 時間必要。連続稼働 1 週間。3 ヶ月に 1 回は全放電から満充電する
2016-08-20 F/C 70S-3, Braun †
AMAZON(B00DVDIRY4)
- 備忘録。18ヶ月ごとに交換
- 2010購入。2012替刃交換。2014替刃交換。2016替刃交換。よく保っている
2016-08-15 戦争のプロパガンダ、草思社文庫、アンヌ・モレリ、2015 †
- 本書の下敷きは、第一次世界大戦のプロパガンダを研究した英国のボンソンビー卿の著書
- "現代" (冷戦・コソボ紛争) の状況を適宜加えながらプロパガンダの典型をあきらかにする
- 連合国も枢軸国も、西側も東側も、NATOもセルビアも同じことを言っている
- 「われわれは戦争をしたくはない」
- 「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
- 「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
- 「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」
- 「われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」
- 「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
- 「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」
- 「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」
- 「われわれの大義は神聖なものである」
- 「この正義に疑問を投げかけるものは裏切り者である」
- 最近日本でもこんなこと言われ出してきたなあ
- ルーズベルト大統領 (第二次大戦への参戦に反対する人々に対し)
- 「われわれの共同体の内部には、アメリカ人を自称しながらも、アメリカを壊そうとしている一団が存在する。敵と同様、彼らは常に、民主主義を弱体化させ自由な人間の大義を信じる心を打ち壊すことを目標としている」
- 「あなたがたは、そして私自身も、(第一次) 大戦に身を捧げました。ここ数年、同じ国民でありながら、我が国の捧げた犠牲が無駄であったと思わせるような非国民が存在する以上、われわれは彼らに立ち向かわなければなりません」
- ル・モンド紙 (NATOによるコソボ紛争介入に反対する 10 万人の署名に対し)
- 「無政府主義まがいの過激な共産主義と極右が結びついた『赤まじり』の集団だ」
- 「戦争での死は無意味だ。そして悪臭がする」*1
いかに花言巧語しようとも、これが戦争のすべて。
それゆえに無意味に死んで悪臭とともに朽ちていった"英霊"は祀られなければならない
2016-08-14 2016-07-21 ダンジョン飯 3、KADOKAWA、九井 諒、2016 †
- 地下4階水エリアで巨大イカ-クラーケン-をおいしくいただき、いよいよ目的地の地下5階へ
2016-08-13 しりあがり寿の現代美術 回転展 @ 練馬区美術館 †
2016-08-12 ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版、中公新書、服部正也、1972 (2009復刊) †
- これはオモシロイ
- リアル・トロピコ
- 筆者の服部正也は、独立間もないルワンダに IMF から中央銀行総裁(任1965-1971)として送り込まれる
- 当時のルワンダは、ベルギーから独立したものの、経済基盤は植民地以来のモノカルチャー
- しかも物資(外貨)の不足を理由に取り入れられた統制経済は逆に既得権となり国民経済の足かせとなっていた
- そんな中で、服部氏は、銀行職員の基礎教育から、広範な経済改革まで八面六臂の活躍
- 着任時には、国家財政は破綻寸前、経済は植民地以来の特権にあぐらをかく非効率な外国企業に牛耳られていた
- 退任時には、財政黒字+外貨準備1000万ドル。また、市場経済化によって経済は効率化され、民族資本の蓄積がはじまり、経済発展をスタートできるところまでになった
- ただのテクノクラートじゃなくて、端々に「闇」の部分が
- 中央銀行総裁なのに、なぜか軍と秘密警察を顎で使ってる
- 「特高警察の刑事を、毎日トラフィプロとラジャンの店にゆかせて、値段の動きを報告してもらった」
- 「経費の大幅削減の見返りに、国防軍に勧めて購入した装甲車が、無言の威圧を叛乱軍に加えたのである」
- 「国防軍と警察とが、1キログラム30フランの単価で米を買う予算を持っていることを知っていたので」
- 戦時中は海軍で諜報活動*2に就く。作家の阿川弘之の鬼上官 (「海軍こぼれ話 (光文社文庫)」)
2016-08-10 竜のかわいい七つの子、KADOKAWA、九井諒子、2012 †
- 「竜の学校は山の上」の続編 全7話
- 第二話「人魚禁猟区」
- 人魚と共存している漁村が舞台
- 村の漁師からみると人魚は漁業被害をもたらす害獣。しかし、環境保護団体からの圧力によりむやみに駆除できない。
- 第五話「金無し白禄」
- 舞台は(おそらく)室町時代
- 主人公の白禄は希代の絵師。絵に両眼を入れると、たちどころに描いたものが動き出すので、どの絵にも片眼しか描いていないほど。
- しかし、生来の偏屈・人嫌いにより困窮し、ついに絵の具も買えなくなってしまった。
- そこで、かつて描いた麒麟や虎、竜に両眼を描き、絵から出てきたところを捕えて一儲けしようと思い立つ
- いやいやこれはオモシロイ。これなら星新一や阿刀田高とタメを張れる
- そういや、話の舞台によって作画がぜんぜん違う、すげーな
- 少女漫画風
- ライトノベル風
- ドキュメンタリー風
- ヘタウマ風
- ほのぼの風
2016-08-10 竜の学校は山の上、イースト・プレス、九井諒子、2011 †
- 竜に関する短編マンガ集 全7話
- 表題の「竜の学校は山の上」
- 竜は江戸時代には使役動物であった。しかし、今では伝統文化として税金で保護される存在。
- 作品の舞台は、日本で唯一竜使いを養成する宇ノ宮大学
- 世の中の役に立たない専門家の存在意義とは
- そのほか
- 剣と魔法のRPGで、魔王を倒したあとの戦後復興の世界
- 貧しい村が、豊かな村の土地神をスカウトしようとする話
2016-08-10 ひきだしにテラリウム、イースト・プレス、九井諒子、2013 †
- 粋なショートショート 全33話
- 表題の「ひきだしにテラリウム」
- 初めて来た場所だというのに、どうも見覚えがある
- そういえば、子供の頃、迷い込んだ屋敷から、いやにリアルなテラリウムを盗んだのを思い出した。
- いま眼の前にあるのは、あの盗んだテラリウムの風景だ
- さて・・・
- さすがに星新一や阿刀田高とまではいかないけど、かなり頓智が効いてる
2016-08-07 毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる、朝日新聞出版社、James M. Vardaman、2014 †
2016-08-01 あなたの人生の物語、ハヤカワ文庫、テッド・チャン、2003 †
- rebuild.fm で紹介されていた。大当たり
- 「バビロンの塔」
- 舞台は古代バビロン。バベルの塔はついに天蓋に達し、鉱夫であった主人公は天蓋に穴を開けるために招集される
- あとがきで、著者曰く「古代バビロニア人にとっても SF だろう」
- 「理解」
- 主人公は新薬で脳死状態から復活する。しかし、新薬の効果は脳機能を元に戻すだけでは止まらなかった。
- 「ゼロで割る」
- 主人公は高名な女性数学者。公理系の無矛盾性の証明に人生をかけていたが、ふとしたことで矛盾があることを証明してしまう。
- 「あなたの人生の物語」
- 地球に異星人の艦隊が訪れた。異星人は地球の各国に高度なホログラム装置を落としコンタクトを試みてきた。
- 主人公は、異星人とコンタクトを取り言語を学ぶことを命じられた女性言語学者
- 「七十二文字」
- 舞台は、魔法が当たり前に存在する世界。イギリスは蒸気機関と魔法で産業革命を迎えようとしていた
- 主人公は、ゴーレムを作る「命名師」。72文字の呪文で機械に命を吹き込むのである
- 「人類科学の進化」
- 英国の科学雑誌「ネイチャー」に載せられたSF作品
- 「超人類」が科学研究の主役になった近未来。「超人類」は彼らの科学成果を製品として「人類」に提供してくれているが、「人類」にはもはや、それらの動作原理すら理解できない。そんな状況での「科学雑誌」の意義とは?
- 地獄とは神の不在なり
- 数ヶ月に一度の割合で天使が現れて奇跡と災厄を起こす世界が舞台。奇跡の巻き添えで最愛の妻を失った、信仰を持たない男の物語
- 顔の美醜について
- 顔の美醜を判断する脳の部位だけを選択的に麻痺させることができるようになった近未来が舞台。
- 美醜による差別をなくすために、その措置を全学生に義務付けようという学生自治会の提案をめぐるドキュメンタリー
2016-07-24 陰陽師 蒼猴ノ巻、文春文庫、夢枕獏、2016 †
- 相変わらずの面白さ
- さすがに 14 巻目ともなると話の展開が予定調和だけど、「水戸黄門」は「水戸黄門」でいとおかし
2016-07-24 言ってはいけない残酷過ぎる真実、新潮新書、橘玲、2016 †
- 話題作ということで読んでみたけど、別に驚くようなことが書かれているわけではない
- 人種によって知能に差がある。人種によって持久力や瞬発力に違いがあるように
- そのほか、美人は収入の面で優位。レイプや浮気には進化論的な意味がある等々
- 結論としては、動物としての人間の性質をタブー視せずに肯定して、その上で合理的な制度設計をすべき
- でも、いまいち面白く無いな
2016-07-23 Pokemon Go †
- めりけん人もすなる Pokemon Go なるものをものぐさものもしてみるなり。
- それの年のふみづきの二十日あまり三日の、戌の時に門出す。そのよしいさゝかものにかきつく。
- ある人 iPhone6s に Pokemon Go をインストールし例のことゞも皆しをへて、ようよう空いているユーザ名を取りて住むたちより出でゝ地下鉄に乘るべき所へわたる。もうかれこれ Pokemon 幾匹かげっとす。
- たしかにコレは歴史に残るわ
- Pokemon Go 自体は数週間もすれば飽きるだろうけど、初めて世界中で使われた AR として将来の教科書に載るだろう
2016-07-23 すてきなあなたに、暮しの手帖社、大橋鎮子、1975 †
- 当時の「暮らしの手帖」の連載エッセイ「すてきなあなたに」をまとめたもの
- どのコラムも、日常のちょっとした一コマを優しく丁寧に切り取ったもの
- 時代によらない話が多い
- 紅茶の美味しい入れ方
- 英国旅行で食べたフィッシュ&チップス
- フランスの白い食器の美しさ
- 茶器を日常の食事に使う
- 時代を思わせるものもまたおかし
- 10円玉3枚は別に持っておく → 財布をなくしても電話がかけられるから
- 当時の常識は、仕事を選んだ女性は寂しい独身。そこで、ときどきコラムの中で「職業婦人」の凛とした気概や美しさ、彼女たちの生活の中の幸せに触れて、あえて応援している。
- 最近、桜餅の桜の葉がプラスチックになって、風情や味が台無し
- 子供が連合赤軍 (1971-1972) になったらどうしようというコラムがちらほら登場
2016-07-21 ダンジョン飯 1・2、KADOKAWA、九井 諒、2015 †
AMAZON(B00S0E4JW8)
- 剣と魔法のRPGの世界が舞台
- 主人公たちはダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われて危うく全滅の憂き目を見る
- 脱出魔法でパーティーの大半のメンバーが助かったが、所持金やアイテム、そして妹を失う
- 再びダンジョンに挑んで妹を (蘇生魔法で ) 助けようにも食料やアイテムを揃える資金がない
- → しょうがないから食料は現地調達 = 倒したモンスターを調理すればいいんじゃね?
Nethack の世界ですな a jackal corpse (ジャッカルの死体) は食べられます。
2016-07-16 「暮しの手帖」とわたし、暮しの手帖社、大橋鎮子、2016 †
- 暮しの手帖を創業した大橋鎮子の自伝
- 1920-2013 の 93 年間に渡る生涯を振り返ったエッセイ集
- おもしろくて一気に読む
2016-07-03 毎日の英文法 頭の中に「英語のパターン」をつくる、朝日新聞出版社、James M. Vardaman、2012 (2周目) †
- 目からウロコ。英語学習 = 体育
- 簡単な文を「聴いて」「話せる」ようになるまで何度も練習
- もう1周しても良さそうだけど、コレで終わり
- 次は
Random