資産はわたしのポケットにお金を入れてくれる 負債はわたしのポケットからお金を取っていく
損益計算書のみ考え、貸借対照表を全く考えない行き方
「穴に落ち込んでいると気がついたら、穴を掘るのをやめなさい」
金持ちは資産を買う 貧乏人の家計は支出ばかり 中流の人間は資産と思って負債を買う
一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。その違いが分かったら、 次は収入を産む資産を買うことだけに努力集中する。これが金持ちになるための 道を歩み始める最善の方法だ。
資産の基礎は意外と早く作れる。そうしたらもっと投機性の高い投資に目を向ける余裕 ができる。投機性の高い投資というのは二倍から無限大の成長の可能性を持つ投資だ。 五千ドルの投資が百万ドルになるのもそう時間はかからない。つまり中流の人間が「危険 が多すぎる」と呼ぶような投資だ。だが、実際は投資そのものが人を危険にさらすこと はない。人を危険にさらすのはお金に関する知性の不足だ。
「お金を余らせない」というのが政府の方針なのだ。あなたが政府の官僚で、割り当て られた予算を使い切らなかったとすると、次の年度にはその分予算が削減されるおそれ がある。それに、あなた自身も決して有能とは見てもらえないだろう。ビジネスの世界 ではその反対に、余りを出せば報酬を与えられ、有能と評価される。
こうして政府の支出は雪だるま式に増えて行くにつれお金がもっと必要になり、「お金 持ちから税金を取る」という考え方が、もっと収入の低い層にまで広げられていった。 つまり、税制に賛成票を投じた当の本人たち、中流以下の人たちにまで課税の手が及ぶ ようになった。
今日の平均的なアメリカ人は、一年の内五ヶ月から六ヶ月は税金のため、つまり政府の ために働く。わたしに言わせれば、これはずいぶんと長い期間だ。それに今の所得税の システムでは、一生懸命働けば働くほど政府に払うお金も多くなる。
わたしには税務署に脅されてあわてふためいて会社をたたんだ友人たちの気持ちがよく わかる。一月から五月の半ばまでの労働によって得た金は、そんな屈辱と引き換えに 支払うにしては高すぎる。貧乏父さんはそんな政府の仕打ちに一度も反抗したことが ない。金持ち父さんもそんなことはしない。金持ち父さんはただもっと頭を使ってゲーム をしたのだ。彼が使った手段は「会社」だ。これこそ金持ちになる最大の秘訣だ。
割の良い投資というものはこういった「目の肥えた投資家」にまず最初に売られ、 次にこの投資家が一般の「安全なものだけを買う投資家」に売りさばいて利益を ものにする。
JOBは「Just Over Broke(まさに破産しそう)」の頭文字
従業員は首にならない程度に一生懸命働き、経営者は従業員が辞めない程度に 給料を与える
けがや年を取ったために急に仕事に出られなくなったプロスポーツ選手のようなものだ。 高収入の地位は失われ、頼りになるのはごく限られた技術だけだ。
「いくら稼げるか」ではなく「何を学べるか」で仕事を探しなさい
わたしはセールスとマーケティングの能力ほど重要な技術はないと思う
わたしの友人の中には、天才的な能力を持っているのに、他人と巧く コミュニケーションがとれないために、ほんのわずかの収入に甘んじている人が 何人もいる。
「だからテキサス人が大好きなんだよ。連中は最大の失敗を受け入れ、それを観光名所 に変えて大もうけしたんだからな」アラモ砦の話しのあと、金持ち父さんはいつもそう 付け加えた
口では「忙しい、忙しい」と言いながらも、心の底では自分が何か大切なことを避けよう としているのだということがわかっている。こういうのが最もよく見かけられる「怠惰」 の形だ。つまり、忙しい状態を続けることで怠け続けるという形だ。
「それを買うお金はない」という言葉には人を悲しい気持ちにさせるという悪影響が ある。自分の無力を感じ、その気持ちが失望へと成長したり、落ち込みの原因になる ことも良くある。また無感情状態におちいるという場合もある。つまり、「どうやったら それが買えるようになるか?」と考えることは、可能性を開き、わくわくした気持ちや 夢を持つことにつながる
「自分の心に聞いて『正しい』と思うことをやることだ。なぜなら、いずれにせよ批難 を受けることになるのだから。たとえ何をしようと、また何をしなくても、文句を言わ れる」(エレノア・ルーズベルト)
「知識がわたしにお金を儲けさせてくれる。無知はお金を失わせる。傲慢さが頭を もたげてくると、いつもわたしは損をした。なぜなら、傲慢な気持ちでいるときは、 自分が知らないでいることは大して重要じゃないと本気で信じているからだ」
あることについて自分は知らないと気づいたら、その分野の専門家を探すか、 それについての本を見つけるかして自分で自分を教育し始めることが大切だ。
ただし
「百科事典が自分に必要かどうか、百科事典のセールスマンに聞くな」
例えばトイレットペーパーの安売りだ。すると消費者はどっと押し寄せ、 買いだめをする。 ところが、株式市場がバーゲンセールを始めると、たいていの場合 それは大暴落だの反落だのと呼ばれて、消費者はそこから逃げ出す。