Suse10 ssh

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ssh概論 †

• sshは、telnet(rlogin)を置き換えるもの
• telnetと違って通信経路が暗号化される
  • 通信経路の暗号化には公開鍵暗号(RSA/DSA)を使います
  • SSH1 (Protocol1)
    • オリジナルのSSH
    • 2001年に脆弱性が見つかる
    • 映画Matrix Reloadedでは、この脆弱性を使ったハッキングを行う場面がある
      (Matrixがシミュレートしているのは1999年の世界だからProtocol1が使われている)。
  • SSH2 (Protocol2)
    • SSH1 の改良版
    • 有償
  • OpenSSH (Protocol2)
    • OpenBSDプロジェクトによるProtocol2の実装。BSDライセンスのフリーウェア。
    • Suse10ではOpenSSHがすでに動いている
• ここでは、OpenSSH+Protocl2 を使う。
• ssh経由で別のプログラムにアクセスすることもできる(Port Forwarding)

ssh を通すように Fire Wall を設定 †

1. YAST2で、[セキュリティーとユーザ]-[ファイアウォール] を選択する
   
2. 許可されるサービスに SSH を追加する
   

RSA鍵セットの作成 †

1. 鍵セットの作成

   kagyuu@grape:~> ssh-keygen -t rsa
   Generating public/private rsa key pair.
   Enter file in which to save the key (/home/kagyuu/.ssh/id_rsa):
   Created directory '/home/kagyuu/.ssh'.
   Enter passphrase (empty for no passphrase):**********
   Enter same passphrase again:**********
   Your identification has been saved in /home/kagyuu/.ssh/id_rsa.
   Your public key has been saved in /home/kagyuu/.ssh/id_rsa.pub.
   The key fingerprint is:
   db:96:d9:00:6d:0b:b2:ae:d1:54:77:f4:75:4a:1d:4c kagyuu@grape
   kagyuu@grape:~>

   • /.ssh に暗号鍵と秘密鍵のペアを作ります

   • passphrase が、ログイン時のパスワードになります
   • fingerprint は、ログイン時にサーバ側からクライアント側に通知され、ログインしようとしているサーバが、確かに意図したサーバであるかどうかを確かめるのに使われます。
   • fingerprint は、passphrase が同じでも鍵を生成する毎に違います。
2. 認証用の共通鍵の設定

   kagyuu@grape:~> cd .ssh/
   kagyuu@grape:~/.ssh> ls
   id_rsa  id_rsa.pub
   kagyuu@grape:~/.ssh> cat id_rsa.pub >> authorized_keys

   • authorized_keys には、複数の共通鍵を格納しておくことができます。(だから 「>>」 で書き込む)
3. 認証用の共通鍵へのアクセス権限の変更

   kagyuu@grape:~> chmod 755 .ssh
   kagyuu@grape:~> chmod 755 .ssh/authorized_keys

Puttyを使ったssh2アクセス †

1. Puttyのインストール
   • 蛭子屋 双六さんのPuTTY β 0.58 ごった煮版をいただいてきます
   • 適当なところに展開します
2. 秘密鍵の取得
   • 本来ならばUSBメモリなどに入れて持ち出します
   • ここではお手軽にSambaから・・・
     
   • ユーザディレクトリに保管します C:\Documents and Settings\kagyuu
     
3. 秘密鍵のPutty形式への変換
   • Puttyをインストールしたディレクトリから、puttygen.exeを実行します
     
   • 既存の鍵( C:\Documents and Settings\kagyuu\id_rsa )を「読込(L)」んで、
     Putty形式の鍵( C:\Documents and Settings\kagyuu\grape.ppk )に「秘密鍵の保存(S)」で変換します
     
4. 本来ならば・・・
   • クライアント側(Putty)で、秘密鍵と公開鍵を作成し、サーバ側に公開鍵を送るのが正しいかもしれない
   • 公開鍵は、その名の通り、誰かに見られてもよいから
5. putty.exe の実行
   1. 秘密鍵を設定します
      
   2. サーバ名を設定して接続します
      
   3. 初回のみ公開鍵のfingerprintが表示されます。意図したサーバーかどうかを確認します。
      
   4. ログインできました
      
   5. Putty 上で右クリックして [設定の変更] から、現在の設定を保存することができます。

sshdの設定 †

• Webminにアクセス
  
• とりあえずやるべき設定は [認証]-[ルートでのログインを許可] を [はい]から[いいえ]にするくらい
  
• どこが変わったのかというと

  # diff -u sshd_config.original sshd_config
  --- sshd_config.original        2006-08-12 18:00:30.000000000 +0900
  +++ sshd_config 2006-08-12 22:59:56.000000000 +0900
  @@ -114,3 +114,10 @@
   AcceptEnv LANG LC_CTYPE LC_NUMERIC LC_TIME LC_COLLATE LC_MONETARY LC_MESSAGES
   AcceptEnv LC_PAPER LC_NAME LC_ADDRESS LC_TELEPHONE LC_MEASUREMENT
   AcceptEnv LC_IDENTIFICATION LC_ALL
  +IgnoreRhosts yes
  +IgnoreUserKnownHosts no
  +PrintMotd yes
  +StrictModes yes
  +RSAAuthentication yes
  +PermitRootLogin no
  +PermitEmptyPasswords no

~/.ssh/config †

• 個人設定ファイル。接続先の設定を行うことができる

  [~]$ cat ~/.ssh/config 
  Host grape
  HostName 192.168.1.6
  User kagyuu

• http://www.unixuser.org/~euske/doc/openssh/jman/ssh_config.html

X11 Forward †

• ssh サーバ側で動く X11 アプリを ssh クライアント側から使う

  [~]$ ssh -Y grape
  Password: 
  Warning: No xauth data; using fake authentication data for X11 forwarding.
  Last login: Sun Apr 18 21:38:10 2010 from 192.168.1.131
  Have a lot of fun...
  kagyuu@grape:~> xterm &

   
  
• Windows でも Cygwin/X とかで使える

Port Forward †

• ssh サーバ側の sshd を proxy のように使う。
  下の例では、ローカルの Port 10000 に入ってきたパケットは、サーバ側の sshd を通じて 192.168.1.6:80 に転送される。

  [~]$ ssh grape -L10000:192.168.1.6:80
  Password: 
  Last login: Sun Apr 18 21:38:58 2010 from 192.168.1.131
  Have a lot of fun...
  kagyuu@grape:~>

   
  
• Tera Term (UTF-8 TeraTerm? Pto with TTSSH) でもできる
  

参考文献 †

Suse 10 Server